自動車エレクトロニクス業界は、パラダイムシフトを続けています。パワートレーンには、 CO 2 削減の次の大きなステップを踏み出すために大幅な変更が必要になっています。これを実現するのが、新たなテクノロジーと推進コンセプトの導入です。内燃エンジンから完全な電気自動車( EV )への移行は段階的に進められています。 48V 電気システムは、中電圧 HEV (ハイブリッド電気自動車)および高電圧、完全な電気自動車の道を切り開きます。
現在、多くのメーカーが、以下の課題に直面しています。
- バッテリーコスト
- 安全性
- 航続距離
- 充電時間
- 充電インフラ
長期的には、テクノロジーが進歩しコストが低減されるため、完全 EV 化は必然的な流れといえるでしょう。最終的な目標は、安価で最適化された電動パワートレインの供給です。
CO2 排出削減や、安全性、快適性、インフォテインメントの向上に関わるイノベーションは、そのほとんどがエレクトロニクスやソフトウェアをベースとしたものです。
部品スペースは限られ、次々と新たなシステムが導入されるため、今後は小型化とシステム統合こそが、業界における新しいソリューションの推進力となっていくでしょう。
新しい部品はさらに小型、パワフルとなり、効率も向上していきます。そして、エネルギー密度が高くなるほど、運転温度が上がり、熱排出量が増えます。新しい装置を確実に稼働させ、耐用期間を通じて性能を維持するには、最先端の放熱ソリューションが必要です。
モメンティブはこの動向を予測し、最先端の放熱特性を実現する製品の開発に注力してきました。
市場では、回路基板の放熱材が数多く販売されています。しかし、車載エレクトロニクスの効率的な稼働に必要な、熱衝撃や物理的振動、大気中の湿気に耐える良好な物理・熱特性を備えた最適な放熱材はなかなかありません。
![](https://www.momentive.com/images/default-source/product-by-category-images/automotive/car-navigation-system.jpg)