電子機器の小型化や性能・効率向上に伴い、動作温度が上昇するという課題が生じています。これは、エネルギーの高密度化で熱が増加するためです。そのため、エレクトロニクス業界は電子機器の冷却と温度制御を向上させる方法を模索しています。この傾向は、エレクトロニクスに限らず、自動車から消費財・照明、産業オートメーション、航空・航空宇宙まで、多くの業種で見られています。
需要増加の背景:
- 小型化とシステム統合
- エネルギー密度の上昇 - 従来よりも小さいスペースに、より多くの電子機器が集積
- 新しいチップ技術(GaN および SiC)が TIM1 温度と TIM2 温度に影響
- 性能、効率、信頼性の向上
- 筐体の小型化・軽量化
熱接着剤
モメンティブの熱接着剤は、優れた接着性能と接着強度を発揮します。優れた弾性物性を持つため、フィラーを多く添加しても衝撃吸収力を保つことができます。また接着強度が高いため、スクリューも不要です。シリコーン系接着剤なので、非常な高温や過酷な環境でも使用できます。被着材を腐食性物質から保護するとともに、シール材や振動ダンパーとして機能します。また、熱を伝導/遮断することもできます。
モメンティブは、以下のように幅広い粘度と硬化を備えた 1 成分・ 2 成分タイプの各種接着剤を提供しています。
- SilCool* TIA350R 接着剤
- XE11-B5320T 接着剤
- TN3085 接着剤
耐熱性ギャップフィラー
モメンティブの SilCool* ギャップフィラーは、接触面のエアギャップや空隙を埋めて、熱伝導性を高めます。低い応力と界面の濡れ性が必要とされるさまざまな用途に対応できる製品です。これらの製品の粘着接着は、振動や熱サイクル応力、CTE(熱膨張係数)の不一致によって x、y、z 方向に動く用途にも適しています。SilCool ギャップフィラーは、信頼性、熱抵抗に優れた性能を備えています。もとは自動車用途(自動車の電子制御ユニットやシステムなど)に提案されていた製品ですが、熱を効率的に除去する必要のある消費財や通信、 ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)といった用途にも使用されるようになりました。
- TIA225GF ギャップフィラー
- SilCool TIA241GF ギャップフィラー
- TIA223G-DG ギャップ フィラー
モメンティブの自動車用シリコーンの詳細:
放熱材
ポッティング材および封止材
- コンフォーマルコーティング
- ポッティング材
- 選択性コーティング
- 絶縁ゲル
オプティカルボンディング
- LOCA
- ダム材
- 筐体被膜材
モメンティブの オプティカルボンディング ラインナップの詳細
接着剤
- シール材
- 部品固定
モメンティブの 接着剤とシール材の詳細はこちら
モメンティブの自動車用シリコーンの推奨用途:
パワートレイン(従来型 または電動型)
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ハイブリッド車の電子機器およびシステム機器
- 電子制御ユニット
- 48 V システム機器
- 電気駆動ユニット
- インバーターシステムおよび DC/DC コンバーター
- バッテリーパックおよびモジュール
- 車載充電器
- 充電ポイント
- IGBT パワーモジュール
シャーシおよび安全システム
- エンジンセンサー用途
- 電動パワーステアリング
- 電動冷却ファン
- 電動モーターおよびポンプ
- 乗員安全センサー用途
- パークディスタンスコントロールおよびその他の運転支援用途
- 自動運転システム
- ボディエレクトロニクス
- 照明用途
ヒューマンマシンインターフェイス
- カーマルチメディアシステム
- ナビゲーションおよびテレマティクスシステム
- プレミアムインストルメントクラスター