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A. ●離型性について
シリコーンは、他の分子に比べて表面張力が低いことが特徴のひとつです。表面張力は分子同士が引き合って生じる力で、表面積をなるべく小さくする方向に働きます。水は高い表面張力を持つ代表的な例で、そのため水滴は球状になります。 一方、シリコーンオイルは表面張力が低いので、薄く広がる傾向があります。表面張力が低いと、仲間の分子を引きつける力が弱く、他の分子に対する引力も小さくなります。シリコーンの離型性が優れているのは、そのためです。
離型シリコーンの種類は、シリコーンオイルを成分とした非架橋タイプが主流ですが、レジンやゴムのように架橋して皮膜を形成するタイプもあります。いずれも離型性には優れていますが、用途により形態が異なります。なお、シリコーンが耐熱性に優れることや化学的、生理的に不活性であることも離型性に最適の特長です。
●接着性について
さて、離型性と相反する接着性について考えてみましょう。
シリコーンの接着性は離型性と違って、シリコーンがもともと備えている性質ではないのです。シリコーンは元来、他の物質に接着しにくいわけで、この点は離型剤の説明で理解していただけたと思います。では、接着シールなどに利用されるシーリング材が、被着体と接着する理由を考えてみましょう。まず、シーラントは(a)シラノール基(‐>Si-OH)のような活性点のあるシリコーンポリマーと、(b)その活性点を利用してポリマーを架橋(硬化)させる架橋剤から成り立っています。シーリング材が硬化する際に、(b)の成分はポリマーを硬化させると同時に、被着体表面とも結合を作ります。このような機構で、シーリング材に接着性が備わります。なお、硬化の際に接着性を発揮するシリコーンでも、必ずしも硬化した表面は優れた離型性を示すわけではありません。
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