本日、当サイトをご利用いただいた目的を教えてください。(複数回答可)
お急ぎの場合は 0120-975-400 または、
下のリンクをクリックして地域担当者へお電話ください。. 地域のカスタマーサービスに電話する
本日、当サイトをご利用いただいた目的を教えてください。(複数回答可)
お急ぎの場合は 0120-975-400 または、
下のリンクをクリックして地域担当者へお電話ください。. 地域のカスタマーサービスに電話する
A. ご存じのように、日光には紫外線がたっぷり含まれています。夏の夕立のあとにでる虹は、水滴が太陽光を波長に応じて分光したものですが、このうち最も波長の短いのが紫の光です。実は紫色の帯の外側には、目には見えませんが、さらに短波長の紫外線の帯があります。
A. 英語で紫外線を「Ultraviolet radiation」といいますが、それを略してUVと呼びます。波長が400~100 nm*の光です。短波長ほど物質を変化させる働き(化学作用)が強くなりますが、それに応じAUVA(400~320 nm)、UVB(320~290 nm)、UVC(290 nm以下)に分類されます。UVCは生物に極めて有害ですが、幸い上空のオゾン層や窒素、酸素などによりカットされています。
〔注:*nm=ナノメートル。1 nmは10億分の1メートル〕
A. 波長が人間に様々な影響を与えますが、損傷、老化、皮膚がんなどの原因になる有害なものと現在では考えられています。唯一の効用は、カルシウムの生理的利用に必要なビタミンDを体内で形成させる作用というのが定説です。
A. 実はシリコーンハードコート剤にも、ポリカーボネートなどの基材をUVの害から守る目的で、UVカット剤が配合されています。
A. 人体に有害なUVも、日常的に様々に利用されています。まず身近な例は、蛍光灯です。蛍光管中の稀薄な水銀蒸気の中で放電させるとUVが発生しますが、これを管内壁に塗った蛍光体に当てて可視光線に変え、照明に利用します。余分なUVは管のガラスに吸収され、外部に出るのはごくわずかです。これに対し、紫外線ランプはUVを通すガラス管を用い、蛍光なしに、UVを外に放出させるものです。この種のランプは殺菌用のほか、UVで光る特殊な隠しマークの読み取り、宝石の鑑定などに利用されます。
A. 前述したように、UVは化学作用を誘導します。夏に発生する光化学スモッグは化学作用の不快な例ですが、UVの化学作用を有効に利用すれば、多様な物質を合成することが可能です。有名な例にナイロン中間体の直接合成があります。また様々なモノマーを重合してポリマーにしたり、ポリマーの架橋、硬化に利用しています。
A. シリコーンそのものはUVに安定ですが、UV照射で活性化されやすい基を導入することにより、UV硬化性をもつハードコート剤、剥離紙用シリコーン、液状ゴムなどか製造されています。薄膜状に硬化するものが適していますが、熱硬化に比べて少ないエネルギーで短時間に硬化し、熱に弱い基材にも適用できます。反応機構によっては、空気中の酸素による硬化阻害の心配もありません。このため、利用範囲はますます広がっています。
*The marks followed by an asterisk (*) are trademarks of Momentive Performance Materials Inc.